Atlantaの思い出
英語ネイティブな人はゆっくりしゃべることができない
私が新入社員でアトランタに居たころの思い出です。
当時、私は英語ネイティブの人との会話にそれほど慣れていませんでした。
ですので、英語ネイティブの人が話す英語に追いつくことが困難でした。
そんなとき、一般的に言われること。
それは、「英語をゆっくりしゃべってください」とお願いすることでしょう。
英語では、“Please speak slowly.”ですよね。
■ 英語ネイティブの人は意地悪ではない
しかし、ゆっくり、とお願いしても、英語ネイティブの人はゆっくりしゃべってくれません。
なぜでしょうか。英語ネイティブの人は意地悪なのでしょうか?
たしかに、英語ネイティブの人で英語が流暢でない人を馬鹿にする人はいます。
こういう人は、意地悪でゆっくりしゃべってくれません。
しかし、こういう人は少数派です。
多くの英語ネイティブの人は、英語を上手にしゃべれない人に好意的です。
こういう好意的な人であっても、「英語をゆっくりしゃべってください」という、私たちのような英語が母国語でない人からの切実なお願いを聞き入れてゆっくりしゃべってくれないのは、理由があります。
私の理解では、その理由は、ずばり、これです。
「英語ネイティブの人は、英語をゆっくりとしゃべることができない」
■ 英語ネイティブの人は英語をゆっくりしゃべることができない!?
英語ネイティブの人が英語をゆっくりしゃべることができない?
そんなことがあるわけがない.
こう思う方も多いでしょう。
しかし、現実は、英語ネイティブの人は、英語をゆっくりしゃべってください、とお願いされても、どうやってゆっくりしゃべるか、分からないのです。
実際に、私の経験ですが、英語ネイティブの人にゆっくりしゃべってください、とお願いをして、こういわれたことがあります。
「ゆっくりしゃべってあげたい。だけど、
どうやって、ゆっくりしゃべればいいのか分からない」
■ 日本語ネイティブのあなたは日本語をゆっくりしゃべることができますか?
立場を換えて考えるとわかりやすいでしょう。
英語ネイティブの人が日本語を学んで、日本語ネイティブのあなたに日本語で話しかけてきたとしましょう。
あなたは、日本語で、早口にならず極力ゆっくり話しているとします。
そんな状況で、「もっとゆっくりしゃべってください!」とお願いされたたどうしますか?
私が思いつくアイデアは、発言を間延びした形で伝えることしかないです。
たとえば、「私は公園に行きました」という文を以下のようにしゃべることです。
「わーたーしーはー、こーうーえーんーにー、いーきーまーしーた!」
でも、これでは、日本語になりません。
日本語でしゃべっているとはいえません。
■ 英語をゆっくりしゃべる人は訓練された人
さらに、英語の場合は、イントネーションやアクセントの問題があります。
イントネーションやアクセントがあって英語は言語として成立します。
ですので、上記の日本語の例のように伸ばして話をすることもできないです。
結局、どんなに好意的な英語ネイティブの人でも、英語をゆっくりしゃべれない。
こういう結論になります。
一方、英会話学校の先生で、分かりやすく英語をゆっくりしゃべってくれる人。
たしかに、こういう人はいます。
しかし、私の理解では、彼らは英語をゆっくりしゃべる訓練を受けているのです。
つまり、英語をゆっくりしゃべる訓練をうけた人でないと、英語ネイティブであっても、英語をゆっくりとしゃべってくれない、というのが私の理解です。
■ 文を切る、という発想
残念ですね。
特別な訓練を受けていない英語ネイティブの人は、ゆっくりしゃべれない。
本人の意思では、英語をゆっくりしゃべりたくても。
このままでは、英会話学校の訓練された英語ネイティブ講師とは英語でしゃべることがでるが、普通の日常生活や仕事において、英語をつかってしゃべることができないようになってしまうわけです。
なんだか、ゴルフの打ちっぱなしでは、まっすぐ飛んで飛距離も出るが、いざ、コースに出ると、ゼンゼンだめ、というようなゴルフ初心者のもどかしさにも似た、残念な状況です。
さて、こういう場合にどうしたらいいのでしょうか?
私の新入社員のころ場合、英語ネイティブの人に、「英語をゆっくりしゃべってください」とお願いする代わりに以下のように言いました。
しゃべるときに、文を切ってください。
(“Please cut your sentence when you speak.”)
つまり、英語をダー、と続けて話さない。
文をひとつしゃべったら、一回切る、ということをお願いするのです。
そうすると、相手がちょっとしゃべって、いったん間をおいてくれます。
その間に、自分が考える時間が取れます。
ですので、相手のしゃべる英語が理解しやすくなります。
これであれば、英語ネイティブで英語をゆっくりしゃべる訓練を受けていない人でも、普通の速度でしゃべって、間を置くだけです。
対応してくれる確率がグン、と上がります。
どうでしょうか。
今度、英語ネイティブの人としゃべる機会があったら、「ゆっくりしゃべってください」と、お願いする代わりに、「文を切ってください」と、お願いしてみてはいかがでしょうか。
■ 当サイトの関連記事
いかがでしょうか。
「文を切ってください」という考え方はご理解いただけましたか?
このように、文を切ってもらうと、英語が理解しやすくなります。
そして、継続すると、文を切ってもらわなくても、英語が理解できるようになります。
つまり、文をぶつ切りにした英語を継続して聴く。
これが、英語の聴き取り能力UPには効果的と思います。
このような発想に基づいた教材を紹介させてください。
SIM同時通訳方式なるものを採用した、「スーパーエルマー」という教材です。
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2006年02月17日 19:48